コンディショニング

トレーニングの原理・原則

トレーニングの原理・原則

原則を知らずしてメニューは組めない。

回数や強度の設定の前に知らないといけない原理・原則。

同じことをやっていても、意味がわかれば効果が上がる、どういう感じでこの後トレーニングしていくかメニューを考えるきっかけになればと思います。

※文献や参考書籍によって多少の差異があります。

では早速。

簡単に言ったものを「まとめ」に記載したので、難しい方と思った方はまとめまで飛ばしてください。

1.特異性の原則

SAIDの原則とも言います。

*SAID(Specific Adaptation to Imposed Demands:生体に課せられた刺激に応じた適応をする)

どんなトレーニングをしたらどんな効果が得られるか考えなければなりません。

例えば、筋パワーを鍛えたい方に筋持久力のプログラムを提供しても思ったような効果は得られません。

競技に特化した専門的なトレーニングも「競技の特異的な動作」を向上させるトレーニングと言えます。

では、競技動作のみのトレーニングを行えばいいのかと言われるとそうでもなくて。

競技動作のみではいずれ停滞期(プラトー)に陥る可能性も高いと言えます。

基礎の身体的能力の向上も必須でしょう。基礎を疎かにすれば競技動作も満足にできないのではないかと感じてます。

また、特異性は競技のシーズンとも関係していると言われています。

どのタイミングで基礎から競技特異的なものに段階的に進行していくか

この辺りも競技の特異性を考えてプログラムしていく必要があります。

2.過負荷の原則

オーバーロードの原則とも言います。

トレーニングの強度として日常生活以上の負荷をかける必要があり、競技者にとってはさらに高い負荷が必要です。

エクササイズでの負荷の中には重量、回数、頻度、休息時間等色々ありますが、運動の複合化(単関節運動から多関節運動)も負荷の増加と言えるでしょう。

ただ、負荷の急な上げすぎや無理な負荷オーバートレーニングになりかねないので正しく適用していくことが大切です。

3.漸進性の原則

レベルアップを引き出し続けるには強度を段階的にあげていく必要があります。

スクリーンショット 2021-10-01 23.03.03

ずっと同じ負荷では必ず停滞期(プラトー)が来ます。

過負荷と同じでただ負荷を上げていけばいいわけではなく、状況に基づいて組織的に、段階的に上げていくことが前提です。

目的に応じて、回数や重量、難易度、時間、スピード等々負荷の掛け方はいっぱいあります。

4.意識性の原則

トレーニングの意味や目的を理解した上で行うのと、何も考えずに行うのとでは得られる効果が大きく変わってきます。

どこを鍛えているのか(その部位や能力)、このトレーニングが何に役立つのかを最低限理解してからトレーニングを行うことが望ましいといえます。

実際、ここまで理解してもらうのはなかなか難しいと痛感していて、多対一のセッションでは一人一人が理解を得るまでに時間がかかってしましがちです。

筋の収縮感を得るだけでも人によっては前段階が必要かなとも思います。

自分の中ではかなり重要視して、キューイング考えてます。

スクリーンショット 2021-10-01 22.59.41

5.全面性の原則

何かに偏らずバランス良く強化しなければいけません。

弱いところだけで良いわけでもなく、主働筋・拮抗筋のアンバランスによる傷害のリスクを減らすためにも重要だと考えています。

また、下半身だけ、上半身だけもいいとはいえないでしょう。

例えば対人でふらつく→体幹鍛えよう!では不十分です。

足が接地している以上下半身の筋力が必須なのはもちろんですが、肩甲帯の安定性や下半身の力を上半身に伝えるための連動性も鍛える必要があるでしょう。

一つの部位のみ酷使すればもちろん慢性的な傷害に繋がることも容易に想像できるはずですが、

この全面性の原則が全然浸透していないがために育成年代の怪我が多いのは大袈裟ではないはず…。

6.個別性の原則

トレーニングを実施する人の特徴を考慮してプログラムを作成しなくてはなりません。

その人自身の筋力や年齢、性差、スキル、体格、健康状態等々まさに十人十色でメニューは組まれます。

身長の伸び具合でも負荷の掛け方を気をつけないと怪我につながります。

スクリーンショット 2021-10-01 22.58.03

性差ですが、男女で筋の横断面積あたりの筋出力には差はないそうです。ただホルモンや月経の時期等によっては筋緊張が上がってしまう等の変化はあるのでトレーニング組むときは考慮が必要と、この前講義に参加させていただいたときに仰っていました。

7.反復性の原則・可逆性の原則

トレーニングによって鍛えられた能力はトレーニングをやめてしまえば元に戻ることは言わずもがな理解できるかと思います。

当たり前ですが、継続して計画的に行うことが必要です。

さらに一度落ちた筋肉をもどすのに3倍以上かかるとされる研究結果も出ています。

継続は力なり とはまさにこのことですね。

まとめ

長々話しましたが、めちゃくちゃ簡単にまとめると、

1.トレーニングの刺激に応じて体は適応する

2.さらなる負荷が必要

3.強度は段階的に上げていく

4.目的を理解して、どこを使っているか考える

5.バランスよく全身的に取り組む

6.個人の特徴を考えてメニューを作る

7.継続して行う

以上が、トレーニングの原則になります。

文献によって多少異なりますし、原則なので原則から外れることももちろんありますが、基本はこんな感じです。

原則を再確認して最大限効果をあげていきたいですね!

参考文献・書籍

Thomas R.Baechleら,NSCA決定版 ストレングストレーニング&コンディショニング 第3版,2010

日本体育協会,公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト第6巻 予防とコンディショニング,

Andreas Vigelsø, Martin Gramら,Six weeks’ aerobic retraining after two weeks’ immobilization restores leg lean mass and aerobic capacity but does not fully rehabilitate leg strenght in young and older men,2015,Journal of Rehabilitation Medicine

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ジュニアアスリートにおすすめのプロテインはどれ?迷わない選び方と飲むタイミングを解説!

ジュニアアスリートにおすすめのプロテインはどれ?迷わない選び方と飲むタイミングを解説!

「プロテインの種類が多すぎて、どれを選んだらいいか分かりません…」

保護者の方から最もよく寄せられる質問のひとつです。特に中学生前後の成長期では、「プロテインってそもそも必要?」「どれがジュニアに合うの?」という声が多く寄せられます。

今回は、スポーツ整形外科・トレーナー現場の両面からジュニアアスリートを支える立場として、プロテインの選び方と種類ごとの特徴についてわかりやすく解説します。


プロテインの種類と特徴

プロテインの主成分=たんぱく質。ですが、その原材料や吸収スピードによって種類が異なり、飲むべきタイミングも変わってきます

(1)ホエイプロテイン

  • 原料:牛乳(乳清)
  • 吸収速度:速い
  • おすすめのタイミング:練習後すぐ
  • 特徴:スポーツ直後のリカバリーに◎。価格も比較的安く、ジュニア期に最もオススメされることが多いタイプ。

(2)カゼインプロテイン

  • 原料:牛乳(乳の主成分)
  • 吸収速度:遅い
  • おすすめのタイミング:間食・就寝前
  • 特徴:お腹にとどまる時間が長く、腹持ちが良い。空腹時間が長くなるときにおすすめ。

(3)ソイプロテイン

  • 原料:大豆
  • 吸収速度:遅い
  • おすすめのタイミング:日常的な補給
  • 特徴:植物性で、イソフラボンが含まれるため、女性やアレルギー持ちの子にも◎。

ジュニア用プロテインの中身って?

市販されている「ジュニア用プロテイン」には、ホエイやソイといったたんぱく質だけでなく、ビタミン、鉄、カルシウムなどの成長期に必要な栄養素が含まれていることが多いです。

代表的なメーカーを比較

メーカー主成分特徴備考
SAVAS(明治)ホエイ飲みやすく人気。価格も中間。ドラッグストアでも入手可
ウイダー(森永)ホエイ+ソイ栄養豊富だがやや高価1回量多めで高栄養
アストリションソイアレルギー7品目不使用・安心設計甘味料不使用。ネット専売

飲むタイミングは?

プロテインは「飲む量」以上に「飲むタイミング」が大切です。以下のように生活スタイルに合わせて考えてみましょう。

  • 練習後〜夕飯まで時間がある:ホエイプロテイン(速攻リカバリー)
  • 就寝前の補食として:カゼインプロテイン(ゆっくり吸収)
  • 朝ごはんが少ない時の補助:ソイ or ホエイ(吸収スピードに応じて)

あくまでも「補助」として考えよう

大前提として、食事でしっかり栄養が摂れていることがベースです。プロテインはあくまでも補助的に使うものと考えましょう。

たとえば:

  • 練習後にすぐご飯を食べられない
  • 忙しくてバランスの良い食事が難しい
  • 運動量に対して食事量を食べきれない

そんなときに、うまくプロテインを活用するのが◎。


まとめ

  • ジュニアアスリートにとって、プロテインは「必要な時に、適切な種類を選ぶ」ことが大切。
  • ホエイ=吸収速く運動後向き、カゼイン=持続補給、ソイ=植物性で安心。
  • 食事が基本。あくまで足りない分を“補う”役割として考える。

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ジュニア期にプロテインってどうなの?保護者からよくある質問に答えます

ジュニア期にプロテインってどうなの?保護者からよくある質問に答えます

「中学生でプロテインって大丈夫ですか?」

これは、保護者の方からよく聞かれる質問のひとつです。

実際に私のもとにもたくさんの相談が寄せられています。

今日は、そんな悩みに対して現場トレーナーとしての立場からまとめてみました。

まず、プロテインは何のために飲む?

プロテイン=「たんぱく質の補助食品」です。

つまり、必要なたんぱく質が“食事で足りない時に補う”ためのもの。

でも実際には、この「そもそも何のために飲むのか?」を理解しないまま使っているケースも少なくありません。

まずは「どれくらい必要か」から確認してみましょう。

成長期に必要なたんぱく質の量は?

たんぱく質は、筋肉・骨・内臓・ホルモン・髪・爪など、身体のほとんどを作っている重要な栄養素です。

【参考】厚生労働省『日本人の食事摂取基準(2015)』によれば、

  • たんぱく質の推奨量は、 例)男子中学生で約50g〜60g程度/日

しかし、運動をしているジュニアアスリートの場合、消耗量が大きいため、次のような摂取量が推奨されています:

▶ 推奨量の目安

  • 体重1kgあたり 1.2〜2.0g/日 → たとえば体重50kgの中学生なら、60〜100g/日

🍱 実際の食事でどのくらい取れるの?

例として、たんぱく質量をチェックしてみましょう:

食品たんぱく質量
サラダチキン(1パック)約24g
牛乳(200ml)約6.6g
納豆(1パック)約8.4g
すき家の牛丼 並盛約23g

仮に1日3食しっかり食べても、意識しないと必要量に届かないこともあるのが現実です。

プロテインは「足りないときの補助」として考える

練習後すぐに食事ができない、または食が細い、好き嫌いが多い、家庭の事情でバランスがとりづらい――。

そんな時に「補助」としてプロテインを活用するのは、選択肢として“あり”です。

大事なのはこの考え方

食事で足りていれば飲む必要はなし、食事で足りなければ補う形で活用する

プロテインはあくまでサプリメント(補助食品)。

薬ではないし、飲めば大きくなる“魔法の粉”ではありません。

よくある質問と私の答え

Q:「じゃあ、うちの子も飲んだ方がいいですか?」

A:「日常の食事を確認して、必要であれば補いましょう」

Q:「どんな種類がいいんですか?」

A:「まずはホエイ(乳由来)が一般的ですが、アレルギーや目的によって変わります」

Q:「飲むタイミングはいつがいいですか?」

A:「運動後30分以内が吸収効率が高いですが、1日全体の摂取量の方が大切です」

※種類やタイミングについては、また別記事で詳しく解説します!

まとめ

  • 食事で必要量を摂るのが基本
  • 補えない場合はプロテインを「補助」として
  • 成長期の子どもにこそ、無理のない食生活の設計が大切

「なんとなく不安だからとりあえず飲ませる」のではなく、

目的と必要性を考えたうえでの選択が、ジュニア世代にはとても大切です。

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痛くない=完治、ではない

痛くない=完治、ではない

「もう痛くないんで試合出ていいですか?」

現場でトレーナーをしていると、こんな場面によく出くわします。

でも本当に“痛くない”というだけで、復帰していいのでしょうか?

最近サポートしているチームでも、ケガの多発と復帰判断について、改めて考える機会がありました。

「痛くない=完治」ではない理由

痛みはあくまで“症状のひとつ”です。

  • 骨折していても痛みがなくなることはある
  • 炎症が引いても、組織の強度は回復していないこともある
  • 動作は問題なくても、筋力や可動域にアンバランスが残っていることもある

つまり、痛みが引いたからといって完全に治ったわけではないんです。

復帰判断に必要な視点

復帰の可否を決める時、私はこんなことを確認しています:

痛みの有無安静時・運動時・翌日の反応まで
動作の安定性ジャンプ・片足着地・方向転換などの再現性
柔軟性や筋力元の状態と比べてどうか(左右差など怪我以外の部位も含めて)
精神的な準備再発への不安、競技への集中度


そして何より大切なのは、選手自身に“判断する力”を育ててもらうことです。

 無理な復帰で起きるリスク

選手が「出たい」と思う気持ちは本当によくわかります。

でも私はこう問いかけます。

「自分だけじゃなく、相手にもケガをさせる可能性があること、考えたことある?」

接触プレーがある競技なら、特にこれは大切な視点です。

“再受傷”は自分だけの問題ではない。 それを伝えることで、選手も少しずつ冷静に状況を見られるようになります。

「治ったあと」にできることが本当は一番多い

痛みがなくなった=終わり、ではありません。

  • なんでケガしたのか?
  • また繰り返さないために何が必要か?
  • 柔軟性?筋力?フォーム改善?

この「痛みのない時間の使い方」こそ、次の成長を左右するカギになります。

ジャンパー膝などの慢性障害でも、症状が出ていない間のフォローこそが大切なんです。 

まとめ

ケガの復帰判断は、選手・保護者・コーチ・トレーナーの共同作業です。

でもその中で私は、できるだけ選手自身にこう問いかけるようにしています。

  • 「今、戻るタイミングとして本当に適切か?」
  • 「何が足りていないか、自分で感じているか?」

最終的には、“自分で体を管理できる選手”になってほしい

そのために、一緒に悩んで考えていきたいと思っています。

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努力をすれば成功するか?

努力をすれば成功するか?


努力をすれば必ずしも成功するか?

結論からいうと当たり前だけど 「No だと思う。

僕自身もスポーツをやっていて何度も考えた。

このまま練習続けて本当に上手くなるか?

これはなにか意味があるのか?

こう考えながらバッドを振ったこともあった。

今考えるとめちゃくちゃな練習時間と方法だったと思う。

結果、怪我した。その後も思うようなプレーもできず、今も日常生活で支障が出るほどでもないものの、手の痺れが出たり痛みでじっとしてられないこともしばしば。

これは完全に間違った努力の仕方だと今になって思う。


人によっては精神的に先に崩れる人もいる。(燃え尽き症候群と言われている)

もちろん正しい努力が何かもわからないしそれが正しかったところで成功するとは限らない。

練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ。

(ダルビッシュ有)


何をどう練習するか、どの方向でやるか

もう一度目標設定をしてそこに向かって必要なことを書き出して、今必要なこと、限られた時間の使い方を見直すということの大切さを大人になってから知った。

心も体も壊れない努力の仕方がめっちゃ大事って今は思っています。当時は気が付かないからこそ、周りのコーチとか親とかの大人が止めないといけないのかなと。

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身長はどこまで伸びるのか?成長期に知っておきたい3つのこと身長はどこまで伸びるか?

身長はどこまで伸びるのか?成長期に知っておきたい3つのこと身長はどこまで伸びるか?

保護者や選手から、よく聞かれる質問のひとつです。

  • どうすれば身長が伸びるのか?
  • どのくらいまで伸びるのか?
  • もう身長は止まったのか?


今回は、このような疑問を持つジュニアアスリートや保護者に向けて、身長の予測と骨の成長のしくみ、そして大切にしたい生活習慣についてお伝えします。

成長のピークはいつ?「あと何cm伸びるのか」を考えるヒント

インターネットには、両親の身長と子どもの性別を入れると「最終身長の予測」ができるサイトがありますよね。

ただ、実際には5〜10cmのばらつきがあることも。

兄弟で身長に差があるように、親の身長だけで最終身長を正確に予測することは難しいのが現実です。

注目したいのは「身長の伸び率」

1年ごとの身長の変化を記録することで、成長のピーク=PHV(Peak Height Velocity)が見えてきます。

平均的なピーク年齢は

  • 男子:13歳ごろ
  • 女子:11歳ごろ

これ以降は身長の伸びが緩やかになるため、「今は伸びやすい時期か、終わりかけか」の目安になります。

ネットで「身長 予測」で検索すると、両親の身長と自身の性別を入力して算出するサイトがいくつかあります。

実際、やってみたところ10cmほどの差異があり兄弟のと比べても差が5〜10cm程度違いました。

身長は遺伝的要因が強いとされているので一概に全く意味ないかと言われるとそれも否定はできないが、兄弟で身長がばらつきがあるように、両親の身長から最終的な身長を予測する確実な方法は見つかっていないません。

ただ、毎年何cm伸びているか記録を取ることでどのくらいがピークか、はおおよそ知ることができます。

座高でもおおよそ予測がつく! 

身長がどこまで伸びるのかを予測するには、年間の身長変化(成長曲線)の他に、

「今、成長のピークに近いかどうか?」を判断するためのヒントがあります。

そのひとつが 「座高と身長の比率」です。

国際的にも使われているのが、Mirwaldら(2002)によるPHV予測式です。

これは、座高・身長・体重・年齢を用いて「PHVに到達するまでの残り年数(MO:maturity offset)」を計算できます。

【男子用の推定式】
MO = -9.236 + (0.0002708 × 座高×身長) + (-0.001663 × 年齢×身長) + (0.007216 × 年齢×座高) + (0.02292 × 体重/身長×100)

【女子用の推定式】
MO = -9.376 + (0.0001882 × 座高×身長) + (0.0022 × 年齢×座高) + (0.005841 × 年齢×体重) + (0.02658 × 体重/身長×100)

骨はどうやって成長するの?

子どもの骨には、大人にはない「骨端線(こったんせん)」があります。

これは、骨の両端にある軟骨の層で、ここが成長の中心です。

雑な手書きですが、

図の右の子供の骨の両端はまだ癒合しておらず、「骨端線」があり、ここが成長に大きく関わっています。

骨端線で軟骨が作られ、それが徐々に骨に変わることで、骨が伸びていきます。

身長を伸ばす=骨端線がしっかり働いているかどうかがカギなんですね。

身長を伸ばすために大切な3つのこと

では、身長を伸ばすためにはどうすれば良いのでしょうか?

大きく分けて3つあると考えています。

①栄養

「骨」と聞いてまず浮かぶのはカルシウムだと思います。もちろんカルシウムもとても大切です。それを吸収促進させたり、骨として使えるようにホルモンを分泌したりするのが、ビタミンDKタンパク質などです。

これらが不足することで骨の成長を阻害したり、丈夫な骨とならないこともあるので食事には普段から気をつけていきたいですね。

また、そのほかにもビタミンCやマグネシウム、鉄等成長期に必要な栄養素は多くあります。

結局は、バランスよく食べることが一番大事なのです。

②運動

運動は、骨の成長にとって大きな味方です。

  • 成長ホルモンの分泌を促す
  • 骨端線への刺激で成長が促進される
  • 太陽の光を浴びることで体内でビタミンDが生成される

ただし、過度な運動は逆にケガや疲労につながるため、適度に行うことがポイントです。

身長が急激に伸びる時期は特に、成長期特有の痛みや怪我を起こしやすくなります

③睡眠

こちらも当然と言えば当然。

「寝る子は育つ」というように、睡眠中に成長ホルモンの分泌が増加します。

細かくいうと睡眠の初期に分泌が1日の中で最大になります。

この成長ホルモンのはたらきによって、骨や筋肉が育ちます。

成長期に推奨される睡眠時間が文部科学省の資料にあったので参考までに。

正直、とても当たり前の3つだと思いますが、どれがかけても健康を害してしまうため普段から、いくつになっても心がけていただきたいものです。

まとめ

身長の伸びは、遺伝やタイミングに左右される部分も多くあります。

でも、「あと何cm伸びるか」ではなく、日々の生活習慣を整えることが未来の伸びにつながります。

  • 栄養をしっかりとる
  • 無理のない運動を継続する
  • ぐっすり眠る

この3つを大切にすることが、結果として“背も、心も、強くなる”近道です。

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参考文献

1)成長期アスリートにおける傷害総論,村田 健一朗,広瀬 統一,2018

2)高身長のトラッキングに基づく縦断的発育パターンの検証,小椋優作,藤井勝紀,糟谷浩輔,内藤譲,酒井俊郎,2020

3)骨の成長・発達,上田 晃三,清野 佳紀 ,2008

4)中高生を中心とした子供の生活習慣づくりの現状と課題について,文部科学省,2014

5)睡眠関連ホルモンの計測,田ヶ谷浩邦,2008

6)”An assessment of maturity from anthropometric measurements.” Med Sci Sports Exerc ,Mirwald, R.L., et al 2002

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